こんにちは、明日月です。
突然ですが、もっと大きな同人誌を作りませんか?
そうですね・・・
死人がゴロゴロ出るような合同誌です。
……死人が出る合同誌ってなんだよ。
それはさておき、絵を描いたりXで流れてくる作品に触れていると、
自分も本を出したい!!!
って思うこと、ありませんか?
でも自分ひとりじゃ本になるほどの量が描けない……。
本を出すためにそもそも何をしたら良いの?
本を作ったらイベントに出すべき?
印刷会社ってどこを選べばいいの?
あ~も~~~、めんどくさーい!!!
……そうやって本を出すことを諦めてしまっていませんか?
ちょっと待って!✋️
その夢、合同誌なら叶うかもよ!?
実際に私はこれまでに紙の合同誌を3冊刊行してきましたが(今年も刊行予定)、一人では絶対に本を出せなかったと思います。
絵や漫画を描き慣れている訳でもないし、かといってイベントで二次創作漫画を頒布できるような熱量もなく。そもそも完全に出版経験ゼロで他人主催の合同誌制作さえ未経験、さらにはズボラでコミュ障で締切を守るのも苦手で……。
でも合同誌という形だったからこそ、夢を叶えることが出来たと思います。
そんなわけで今回は自分の経験則や今後の備忘録も兼ねて、合同誌のすゝめについて解説していこうと思います!
他にも思い出したら随時追記していく予定です。
ズボラだから書きながらめんどくさくなるかもだけどもっと詳しく知りたいことがあればお気軽にコメント下さいね!
きっかけ
そもそもなぜ合同誌を作ろうと思ったのか?
きっかけは数年前――Twitterでのつぶやきでした。
本を……本を、作りたい!!!
その時のアカウントはリア垢中心のアカウントでしたが、奇しくも絵を描くのが好きな子が多くて思ったよりもリアクションを頂けたのが行動に至るきっかけでした。
やってみるか~!!!
というわけで早速募集要項的なのを作ってみて、それに反応をくれた方に片っ端から勧誘をかけていきました。友達の友達経由で参加してくれる方も現れたりして……本を出せそうな数が集まってくれました。全体連絡はTwitterのグループを作って行い、購入希望者も募って発注数を決めて印刷会社に依頼。
そうやって無事完成したのが記念すべき一冊目です👏
……と書いてみると行動力がありそうな感じがしますが、本当に何も分からなくて手探りでした。
本の合同誌に参加したことがあるという子に決めておくべきことについて意見をもらったり、部活で部誌を出したことがある子からアドバイスをもらったり。最初に企画に乗ってくれた子にどのプランが良さそうか相談してみたり。思い返してみると周りに助けられてばかりです。
合同誌作りを成功できた理由は普段から関わりのある方や信頼できる方と作れたから、だと思います。何を作るにせよ、信頼を裏切ってはいけません。
合同誌とは?
合同誌とは、ggったほうが早い複数の作家がテーマ等に沿って寄稿した本のことです。アンソロジーとほぼ同義かな?
メリット
- 同じテーマで色んな作品が見れる
- 締切が自分だけのものではないので原稿を描く圧力になる
デメリット
- 人が集まらない
- お金の管理がややこしそう
……やっぱり合同誌ってハードル高くない?と思うかもしません。
でも大丈夫。ズボラな私がハードル回避してきた極意、教えちゃいます。
それはズバリ……イベントに参加しないこと!!!
イベントで頒布したい思いも無いわけではないんですが、私は何よりも本を作ってみたかったんですよね。
参加者分+購入希望者分+α(印刷できるキリの良い数)を刷って印刷代÷冊数分を1冊分の料金として参加者から貰う、だけなら利益もこちらには出ないのでトラブルになることもありません。在庫もあってないようなものなので傷も負わずに済みます。
とは言え、イベントで身内以外に頒布するのも憧れちゃう。
次の夢は、イベント頒布だ!!!(それはまた別のお話……)
テーマを決めよう
いきなり合同誌を作ると思い立ったものの……
何の合同誌を作るんだ!?
その疑問は参加者側も同じ。
完全に自由にして思い思いのものを描いてもらう、というのはそれはそれで楽しいと思いますが、やっぱり初心者にはハードルが高いかも。
そこでおすすめなのがテーマを統一しておく、ということです。
「ファンタジー」とか「春」とかざっくりしたものでいいんです。指標が一つでもあると合同誌全体にも統一感が出てきます。
タイトルを最初に決めておく、と言うのもありかもしれません。
もし身近な人と作ることが決まっているなら、メンバーで話し合って決めてみるのもオススメです。
ルールを決めよう
合同誌を作る、と決めたら設定しておかないといけないのが合同誌のルール――というか募集要項。
どんなサイズや原稿フォーマットで作るのか?
締切はいつなのか?
料金は大体どのくらいになるのか、またお金の分配はどうするのか?
どうやって(参加者にも)配布するのか?
そのあたりを明確にしておかないと後々ギスる原因になる……かもしれません。
逆に言えば、そこさえ決めておけば後は各々自由に描けるのが合同誌の良いところ。最初に決めておけばその後また合同誌を作るときにもテンプレを流用していけるので、頑張りましょう!
ちなみに最新の合同誌募集要項はこんな感じでまとめています。ご参考にどうぞ!
もし興味があったらお待ちしてます!
メンバーを集めよう
ルールを作ったら、あとは合同誌に参加してくれるメンバーを集めましょう!
Twitter、Pixiv、Discord、個人サイトetc……あらゆる場所に応募要項を貼り付けて参加者を待ちましょう(ここは気合)。
そして、参加者がちらほらと集まってくれたら(やったー)、どんなものを寄稿して頂けるのかある程度確認しておくのをおすすめします。
枚数を聞いておく
印刷会社の料金表などを見てもらうとわかるんですが、だいたい印刷するときは本文が4枚単位になります。なので、参加者してもらうときに枚数を確認して調整しましょう。
私は締め切り前のギリギリに枚数調整に奔走することもしばしばです。追加が必要な時は参加者の手が空いてる方にお願いしたりしています。
いなかったときは……自分で描きます。
表紙と裏表紙を描く人を決める
私は大抵表紙と裏表紙はカラーで印刷しています。やっぱり最初に目に入る表紙や裏表紙は早めに決めておきたいところ。
なので、参加者がだいたい集まった段階で希望者を募るようにしています。いなかったときは……自分で描きます。
口絵(本文カラー)希望者を確認
これは完全にお好みと言うか参加者の意志にもよるのですが、雑誌とかでよくある口絵カラーもよく入れています。
これは本文モノクロとは料金が違って大抵追加オプションになるので、何人くらいカラー希望者がいるのか事前に把握するのをおすすめします。巻頭カラーができるプランを用意してくれている印刷会社さんもあります(サンバカーニバル等)。
ちなみに口絵が本文や表紙に含まれるのか、別のカウントになるかは印刷会社さんのやり方によって変わる(気がするので)、そのあたりも含めて事前に確認しておきましょう。
私は、口絵をやるときは両面になるように2枚単位で募集するようにしています。
あとがきコメント
私はいつも合同誌の一番最後のページに参加者のコメントを載せています。
奥付も書かないといけないので、だいたいそれと一緒にしています。
テンプレート等早めに作って参加者に渡しておくとスムーズです。
ちなみに、合同誌を作っていると忙しくなって途中で参加できなくなる方や枚数が減ってしまうときもありますが、ちゃんと連絡してもらえればどうということはありません。
何事も報・連・相が大事!
印刷会社を探そう
印刷にはオンデマンド印刷とオフセット印刷というのがあります。
詳しくはggってもらうとして……少数部数ならオンデマンド印刷が向いているようです。私は過去全てオンデマンド印刷でお願いしてきました。
入稿のルールなど初めは難しそうですが、印刷会社さんのサイトを確認すると丁寧に解説してくれていたりテンプレートも用意してくれているのでそれに合わせればOK。WEB入稿の際にプレビューを出してくれる印刷会社さんも。
というわけで、私が今までお世話になった印刷会社さんをざっくりご紹介します。
栄光さん
一番最初に利用させていただいた印刷会社さん。無料で資料請求等出来たり入稿もやりやすくて初心者に優しい。
プランも色々ありますが私はサンバオンデマンドを利用しました。発注数だけでなく余部も数冊貰えて嬉しかった記憶。
POPLSさん
なんと1冊から作れちゃう!
少数部数にも強い印刷会社さん。
フェアも色々やってくれます。私はコミック紙フェアを利用しました。
BRO’Sさん
印刷が早く(というか締切が遅め)原稿チェックが丁寧な印刷会社さん。
A5サイズが今まで作ってきたB5サイズより安めだったのでA5に初挑戦してみました。こちらの不足をすぐに確認してくれたりとても親切だった印象。
どの会社さんもすごく丁寧で良かったので、作りたいプランや枚数に応じて選んでみてください☆
本を頒布しよう
待ちに待った本が……家に届いたぞ!
やったー!!
……ということで、まずは寄稿してくれた参加者さんたちや事前に購入希望してくれた方々に頒布していきましょう。
私は先に述べた通り、イベント参加もないため印刷代以外には上乗せせずに頒布しています。なので、料金が決まったら共有するようにしておくのも良いかもしれません。
ちなみにBRO’SさんでA5サイズ48P(口絵2P)を20部刷ったときがこんな感じ。
この1冊分プラス送料を頂いてそれぞれにお届けしていくことになるのですが、私は大抵身内参加が多いので、住所教えても大丈夫という方には送料を抑えられるクリックポストでお届けしています。
最近はpaypayを遠隔で受け取れるので、料金の受け渡しもスムーズで便利!
とはいえ、勿論住所を教えたくない方や余ってしまった在庫を売りたいということもありますよね。
私はそういうときはBoothを利用しています。Boothだとクリックポストよりは送料がかかってしまいますが、匿名配送が可能なので安心です。
おわりに
というわけで、いかがでしたか?
ざっくりしすぎて何も参考にならんわ!
と思われるかもしれないですが、とにかく私が伝えたいことはただ一つ、
こんなズボラ人間でも作れるんだから気楽にやってみよう!
イベント頒布するとなると在庫やお金の問題も出てくるのでややこしくなると思いますが、ただ本を作る!という目的のためだけなら結構簡単にできちゃうんですよ。
自分の作った本がこの世に存在すると思うと、感動もひとしおです。
とにかく、こんな長々とした御託はもうええでしょう。
最もフィジカルで・・・
最もプリミティブで・・・
そして最もフェティッシュな・・・
作り方でいかせていただきます。
作り方は十人十色。是非、作ってみてね~☆
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